夢分析

精神分析創始者たるフロイトが著した「夢判断」は(当然の様に)未読。
新書ぐらいだったら手軽に読めるかなーという期待でもって読みました。

内容的にはとても具体的な夢の事例が挙げられていて、
それに対する分析がなされています。
なのでイメージがしやすいですし、読みやすい。
類型夢(多くの人が見る同じような夢)の具体例と
それに対する意味づけを知るってだけでも面白かった。

空を飛ぶ=言語の獲得=人間になる
虫=妊娠
水に入りかつ出る=誕生
木=女性
とか他にも多数。
そしてやっぱり最終的には性が出てくるんだなーというのが率直な感想。
率直過ぎるか(笑。

夢は現実の問題に直面し、大人になる前の幼い自分を再度見出すことで
その解決を図る、という考え方。
累層構造(同じ構造の繰り返し)から「固着」を見出す、という見方。
エディプスコンプレックスについては、感覚的にも論理的にも、
相変わらずいまいちピンと来ないんですが。
口唇期や肛門期の欲求から「性」という言葉をあえて抜かなかった
フロイトの真意がわかってないのが原因なのかなぁ。。。